「三戦の才」は2020年4月18日発売の「RISE OF THE DUELIST」で登場した通常魔法です。
自分のターンに相手が効果を使用すれば、禁止カード級の効果を発動できるこのカードの魅力を、わかりやすく紹介します!
「三戦の才」の基本情報
「三戦の才」の収録パックやレアリティの種類
収録パック | 型番 | レアリティ |
---|---|---|
RISE OF THE DUELIST | ROTD-JP062 | ウルトラ アルティメット シークレット プリズマティックシークレット |
「三戦の才」の価格相場
「三戦の才」の売買相場は下記のとおりです。
レアリティ | 参考型番 | 販売価格 |
---|---|---|
ウルトラ | ROTD-JP062 | 460円 |
アルティメット(レリーフ) | ROTD-JP062 | 750円 |
シークレット | ROTD-JP062 | 1,800円 |
プリズマティックシークレット | ROTD-JP062 | 3,200円 |
※価格は2020年10月時点のものです。相場などによって変動する場合がございます。
※トレトクで状態ランクAでの販売金額の目安となります。
レアリティを上げると高額になるものもありますが、ウルトラレアであれば500円未満での購入が可能です。
とはいえ、最低レアリティがウルトラレアのため突然値上がりする可能性も少なくありません。
「三戦の才」の効果解説
やられたらやりかえせ!妨害されたら禁止カードを叩きつける反撃の1枚!
自分のメインフェイズに相手が効果を発動した場合のみ発動できる強力魔法カード「三戦の才」の解説です!
なんとも受動的な発動条件を持ったカードですが、現代遊戯王ではこの効果を発動することは難しくありません。
「灰流うらら」をはじめとした各種手札誘発カードや、「召命の神弓-アポロウーサ」や「ヴァレルロード・S・ドラゴン」などの制圧系モンスターの存在があるからです。
こういった手札誘発や制圧系モンスターはいまやほとんどのデッキに採用されているため、発動条件を満たせる機会は多いのです。
それでは、相手の妨害に食らわせる禁止級カウンターについて順に解説していきましょう。
①自分はデッキから2枚ドローする。
出ました。「強欲な壺」です。
ただしこの効果は元の「強欲な壺」とは意味合いが少し異なります。
というのも本来は「アドバンテージを増やす効果」なのに対し、こちらは「アドバンテージを埋める」意味合いが強いからです。
「三戦の才」を発動しているということはおそらく何らかの妨害を受けており、その妨害によって自分のリソースが減っているはずです。
せっかく出したモンスターを破壊されたり、展開途中の効果を消されたり…。
カードを2枚引くという効果は、言い換えれば「手札を+1枚する効果」です。
自分の減らされたリソースが2枚以上だった場合、「アドバンテージを増やす」というより「アドバンテージを埋める」という意味になるということを覚えておきましょう。
とはいえ、増えた手札から再展開ができるかもしれませんし、2枚引くという効果が弱いわけではありません。
この効果はリソース勝負ができるような中速、低速デッキにおすすめです。
状況を見つつ、きっちりカウンタードローを叩き込みたいですね!
②相手フィールドのモンスター1体を選び、エンドフェイズまでコントロールを得る。
次は「心変わり」です。しかもこちらは対象に取らない効果なので「心変わり」より強力です。
対象を取らないうえに、奪ったモンスターの効果を無効にすることもなく、リリース不可や攻撃不可などの制限もありません。
制圧系モンスターのコントロールを奪い、強力な効果と攻撃力で盤面を荒らし、最後はリンク召喚などの素材として墓地に送ればかなりのアドバンテージが見込めます。
中盤や後攻時とタイミングは限られますが、3つの効果の中で最も強力だと思います。
相手の強力なモンスターを奪って暴れて素材にしてポイできれば最高の気分ですよ!
③相手の手札を確認し、その中からカードを1枚選んでデッキに戻す。
最後は「強引な番兵」ですね。手札を見たうえで、再利用されにくいデッキへと送る効果です。
この効果は②の効果と反対で先攻の時に威力を発揮します。
手札枚数はお互い-1なので変わらないのですが、相手の初動のキーカードや自分が対処しにくいカードなどを戻すことができれば大きなアドバンテージになります。
また、相手のデッキタイプを把握することができるため、戦略を考えられるのも強力な点だと思います。
このカードを先攻時に発動できる場合、相手が手札誘発モンスターを発動した場合が多く、相手は初期手札5枚から手札誘発カード1枚と初動にほしいカード1枚を失った状態でターンが回ってくることになります。
ターンはじめのドローと合わせて4枚。しかも必要なカードが抜かれているのでかなり手札事故を起こしやすいのではないでしょうか。
初動の必要枚数が1~2枚で動けるデッキや、リソース勝負に持ち込みたいコントロール系の中速・低速デッキならぜひ決めたい一発です。
相手のキーカードを引っこ抜いてゲームの流れを掴みましょう!
「三戦の才」の弱点や注意点
「三戦の才」の弱点や注意点についてもお話しましょう。
それは、
- あくまで相手依存
- 発動可能条件が限定的
な点です。
いくら環境にマッチしていても、あくまで発動可能条件は相手依存です。
意気揚々とこのカードを構えていたとしても、相手が手札誘発を引いていなければ無用の長物となってしまいます。
ですので純粋なドローソースとして採用するのは注意が必要ですね。
採用枚数もデッキによって調整が必要です。
加えて、メインフェイズかつ、モンスター効果による妨害にのみ発動可能になるという点が弱点になりえます。
「夢幻泡影」や「墓穴の指名者」などの魔法・罠カードによる妨害では効果を使用することができません。
またスタンバイフェイズに発動された「増殖するG」など使用タイミングをずらされると無力になります。
ちなみに相手の妨害カードを無効にしたりできないという点から、手札誘発カードなどの対策カードにはならないこともお忘れなきように!
手札誘発カードに対応したい方は「墓穴の指名者」などの採用をオススメします!
相手のターンに妨害を挟み込むのが当たり前になってしまった現代遊戯王にメスを入れるかの如きカウンターカード「三戦の才」。
カード効果の性質上、環境やデッキタイプに左右されがちではありますがとても面白いカードだと思います。
「三戦の才」のおすすめのデッキ
「三戦の才」は強力ですが特殊な発動条件を持っているため無条件に3枚フル投入ということはおすすめしません。
中盤、後半でもリソースが尽きにくいデッキや、後攻から捲くりたいデッキにおすすめです。
採用枚数はデッキによって、環境によって調節が必要かと思います。
たとえば2020年10月の制限改定までの環境では「超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ」を処理できるとして採用されることが多いカードでした。
2020年10月以降も以前ほどではないにしろ人気のあるカードとして度々見かけます。
環境に有効な仮想敵が存在すればそれに比例してこのカードの有用性もあがります。
良くも悪くも外部からの影響を大きく受けるのがこの「三戦の才」というカードでしょう。
時流を読みながら上手く使っていきたい「三戦の才」。
ぜひあなたのデッキにも採用を検討してみてください!